歌舞伎座昼の部再見(4月24日)

 同じ月に1等席で同じ演目を見るのは初めて。10日は1階4列目の20番台だったが、今日は1階3列目の10番台。似たような席だと思っていたものの、結構違う。前回は源太勘当で海老蔵の前だったのが、今日は勘太郎の前。道成寺のてぬぐいは今日は取れなかったが、隣の方がなんと、勘三郎自身が投げたてぬぐいをゲットしていた。
 やはり「道成寺」、勘三郎の踊りも、長唄も素晴らしい。以前の娘娘した道成寺がやはり見られないのは寂しいと今日も思ったが*1、いかにも白拍子花子と演じている姿を感じたのは今回が始めて。
 考えてみると、5月30日が誕生日の勘三郎は、5月の歌舞伎座での襲名までが40台最後の舞台。これだけ身体が動く踊りを見せてくれるのは、あと十年位は大丈夫だろうとは思うものの、やはりこの人の踊り、もっともっと見たい、去年の海老蔵の鏡獅子があったとはいえ、鏡獅子も見たい、と思った。
 鏡獅子といえば、所化の海老蔵の一際目立つでかい身体を見て、あの身体では、とっても鏡獅子の小姓弥生は無理、と今日も思う。海老蔵があんなに楽しそうに舞台の上にいる姿を見られることも少ないが。
 長唄や三味線の皆様の人数、今日やっと買った筋書きの中のお名前の人数と舞台の人数と微妙に違うのでなんともいえないが、長唄の杵屋巳之助かなあ、岩崎宏美が小学校の同級生だっていっていた人。もし”あの人”なら、元ずうとるびで一番人気があったなんとか君にちょっと似ている。
 玉様とニザ様には大変申し訳ないものの、今日も二幕源氏店の場でちょっと居眠り。なんか、玉三郎がいつもほどの精彩がないように思うのは私だけであろうか?10日も隣にいた友人も同じことをいっていて、花粉症じゃないか、と噂しておりました。HPの玉様の」メッセージを見ると何か書いているかもしれませんが、元旦以来見ていないことを思い出しました。
 明日は、千秋楽、3回目の夜の部に参ります。今日は時間がなくって写真が見れなかったので明日見ます。

追記(1)『既に夜の部は4月4日に、昼の部は4月11&12日の日記に記載済み』

追記(2) 源太勘当にて、名馬「墨染」の像が大田区馬込文士村散歩でどこかで見たことを思い出す。ごくごく最近のこと、多分2月、私はそれまで名馬墨染なんて知りませんでした。一緒にいたお年寄りは結構知っている人が多かった。教養って大きいね。

追記(3) 筋書きの役者の写真見て、小山三さん、間違いなく30−40年前の写真ですね?かつての歌右衛門さんもそうだったし、今の雀右衛門さんもそう。玉三郎が大事にしている、八つ橋をささえる美男子の功一、かっこいいね。今日の切られ与三の木更津海岸でも光っておりました、10日には気付かなかったけど。

*1:平成5年3月歌舞伎座と7年10月歌舞伎座と、過去2回見ている限り