海老蔵地方巡業興行 アミュー立川
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東コース 十一代目市川海老蔵襲名披露 松竹大歌舞伎
一、 源平布引滝 実盛物語 一幕
二、 十一代目市川海老蔵襲名披露
口上 一幕
三、 お祭り 清元連中一、 実盛物語
斎藤別当実盛・・・・・・・・・・ 新之助改め海老蔵
御台葵御前・・・・・・・・・・・ 右之助
御女房小よし・・・・・・・・・・ 升寿
矢走仁惣太・・・・・・・・・・・ 新七
百姓九郎助・・・・・・・・・・・ 新次
瀬尾十郎兼氏・・・・・・・・・・ 十蔵改め市蔵
九郎助娘小万・・・・・・・・・・ 家橘寛延二年(一七四九)に並木千柳、三好松洛が合作した全五段の浄瑠璃『源平布引滝』の三段目で、木曽義仲の誕生秘話をつづった一幕です。
平家全盛の頃、木曽義賢の子を宿す奥方の葵御前は平家の追っ手を避け、百姓の九郎助の住まいに匿われています。その九郎助が偶然にも川に流れて来た源氏の白旗を握った女の腕を持ち帰ります。そこへ平家方の侍、斎藤実盛と瀬尾十郎が葵御前の詮議にやって来ます。実盛はかつて源氏に仕えており、旧恩に報いるためにとっさの機転で葵御前を救い、瀬尾が立ち去った後、九郎助たちに源氏の白旗を守るため、やむを得ず九郎助の娘小万の腕を斬ってしまったと語りだします…。そして、葵御前が産気づき、義賢の子、駒王丸(後の木曽義仲)が無事に生まれます。実盛は自分が手にかけた小万の息子太郎吉と、戦場での再会を約束して去ってゆきます。
実盛は髷の形から「生締め」と呼ばれる颯爽とした侍の役柄です。最大の見所は、実盛が船上で平家の追っ手から源氏の白旗を守った様を、扇を使って仕方話で再現して見せる「物語」です。
また、若君駒王丸の家来になった子供の太郎吉に、戦場での再会を約束する場面では、リズミカルな台詞回しで華やかな動きを見せます。
海老蔵は、襲名前の平成十五年十二月に歌舞伎座で実盛を初演して好評を博しました。ご当地の皆様方に、十一代目市川海老蔵襲名披露の御挨拶を申し上げます。俳優が各々の家の色に染め抜いた裃姿で御挨拶する口上は、古式ゆかしい中にも親近感がただよう歌舞伎ならではの一幕です。
三、 お祭り鳶頭成吉・・・・・・・・・・・ 團十郎
文政九年(一八二六)江戸市村座で三世坂東三津五郎が初演した三変化舞踊「再茲歌舞妓花轢」の中のひとつ。日枝山王神社の祭礼である山王祭を題材にして「申酉の…」という歌詞で始まるので通称「申酉」と呼ばれています。山王祭では猿と鶏の山車が先達になるのが習わしでした。 白縮緬に首抜きという派手な姿で鳶頭が現れて、一杯機嫌の酔態でいなせな振りを見せます。鳶頭は「ホンのことだが聞いてくんねえ」と、大山参りの折、深いなじみになった女の惚気話を始めます。江戸末期の小粋な感覚が溢れます。そうするうち若い衆がやってきて、鳶頭に打ってかかりますが、鳶頭は、難なくこれを退け、扇獅子を手に舞納めるのでした。
團十郎が、すっきりと貫禄たっぷりに踊り、今公演の幕切れを飾ります。
満員御礼。伊藤園からかなりご贔屓が来ていた?と口上にて団十郎が言っていた。1500人弱とはいえ、昼夜で3000人。凄い。
海老蔵、感情表現がこの3月の薪歌舞伎で富樫を見て以来、格段の進歩と感じていたが、実盛も一段と生締らしくなる。馬鹿みたいだけど、最前列下手の私の席にいると、ああ、海老蔵が今、世界で一番私のそばにいる、と思った1分間、嬉しかった。新七さんの足がやけによく見えたが、歌舞伎役者の足は凄いと改めて。
あと2回、次回は4列目真ん中、最期は10列目真ん中なのでバランスよく見れそう。
歌舞伎座でよく見かける海老ファンの女性何人かも見かける。やはりね〜
葵太夫、延寿太夫と豪華なこと。延寿さん、痩せたなあ、心配。
追記(1)私は夜の部見たので、5時開演、7時15分終演。帰り道、既に大きなトラック2台で積み出しの準備。大変だなあ、明日は山梨だし。毎日見についていっても倒れそうだけど、演じているのだからねえ。
追記(2)これで海老蔵、9月一杯は巡業だけど、10月以降はどうするのだろうか?またいつ歌舞伎座で見られるのだろうか?>誰か海老蔵の予定教えて!今日の実盛なんて見てると、由良之助も早くみた〜いって思った。
追記(3)今日座った位置、三年前に相模原の三津五郎襲名で座ったのと同じ位置。それで思い出した。三津五郎の喜撰、凄いのよ〜。右の人指し指が第一関節で90度に曲がって、自分の顔を指していて。指の第一関節なんて、どうやったって動かないよ〜。三津五郎レベルなら、身体のどこでも好きなように動かせるだろうか?足の指も思いのまま、だったりして。
追記(4)上記、(2)にも関係するけど。先日、11代目以来の成田屋贔屓の皆様の会話。「早く死んでもいいから、どんどん初役を見せてほしい。じゃないと私たちが間に合わない」だって。お気持ちはよおく伝わりますよね〜