新国立劇場バレエ&オペラ『カルミナ・ブラーナ』面白かった

最初の30分が『ライモンダ』の綺麗だけどかったるいバレエ、30分の休憩に続く、1時間の『カルミナ・ブラーナ』感激物の迫力だった。

http://www.nntt.jac.go.jp/season/s271/s271.html
芸術監督 : 牧 阿佐美
音楽 : カール・オルフ
振付 : デヴィッド・ビントレー
舞台装置・衣裳 : フィリップ・プロウズ
照明 : ピーター・マンフォード
舞台装置・衣裳提供 : バーミンガム・ロイヤル・バレエ
指揮 : バリー・ワーズワース
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団
合唱 : 新国立劇場合唱団
同時上演/「ライモンダ」 第1幕より夢の場
振付 : マリウス・プティパ
作曲 : アレクサンドル・グラズノフ
改訂振付 : 牧 阿佐美
舞台装置・衣裳 : ルイザ・スピナテッリ
照明 : 沢田祐二
舞台監督 : 大澤 裕(ザ・スタッフ)
主催 : 文化庁芸術祭執行委員会/新国立劇場
キャスト
カルミナ・ブラーナ
佐藤美枝子(ソプラノ)、ブライアン・アサワ(カウンターテナー)、河野克典(バリトン
運命の女神フォルトゥナ :  シルヴィア・ヒメネス(29・3・5日) 湯川麻美子(30・4・6日)
神学生1 : グリゴリー・バリノフ(29・3・5日) 中村誠(30・4・6日)
神学生2 : 吉本泰久(29・30・3・5・6日) 八幡顕光(4日)
神学生3 :  イアン・マッケイ(29・3・5日) 山本隆之(30・4・6日)
恋する女 : さいとう美帆(29・3・5日) 高橋有里(30・4・6日)
ローストスワン : 真忠久美子(29・3・5日) 寺島まゆみ(30・4・6日)
※ゲストダンサーで出演を予定していたドミニク・アントヌッチが怪我のため出演できなくなりました。代わって神学生2の役として、吉本泰久、八幡顕光が出演いたします。詳しくは、新国立劇場ニュースをご覧ください。「ライモンダ」 第1幕より夢の場
厚木三杏 デニス・マトヴィエンコ(29・3・5日)
酒井はな 冨川祐樹(30・4日)
宮内真理子 マイレン・トレウバエフ(6日)

作品そのものが斬新。特に、女神役のシルヴィア・ヒメネスの存在感が素晴らしい。大柄な身体に黒の衣装、ハイヒール、目隠しなど、長い手足と相まって、もう一人の女神役の湯川さんだと全く変わった作品になったかもしれない。ヒメネスを見ていると、元パリ・オペラ座のピエトラガラや、現役のマリ・アニエス=ジロのような、大型ダンサーの風格を感じる。

バーミンガムは、元々吉田都やダーシー・バッセルが活躍した伝統あるバレエ団。かつ、ロイヤルとは一味違う、英国らしい作品も多い。今回の振付家、ビントレーはまだまだ若いので、今後も目を離せない。

追記:余裕があったら、ヒメネスが出演する日をもう一度みたいくらいだが、残念ながらちょっと無理。

追記2:初めて、ブライアン・アサワの声を聞く。なんというか、人間離れした面白い中性的声だった。何とも表現しにくいような。それにしても、バレエ・ダンサーと並ぶオペラ歌手っていつも可哀想だと思う。