上海喜劇,大野一雄,プリセツカヤ,ワシリーエフ

新国立劇場づいてる昨今,新宿からの回数券まで買っている.招待券戴いた珍しい上海喜劇は*1,まるで昔の生舞台連続テレビ喜劇みたい.手品が面白く,その場面で使われていたチャイコフスキーを始めとする音楽が良かった.肝心の喜劇は頑張って大阪弁の粗筋字幕はあったものの翻訳不足とタイミングのずれが残念.役者はみんないかにも大衆演劇といった非洗練した人ばかりだった.

その前に利用した資料室.数年前にどうも私か国立劇場に新国立が無料で週末も含めて視聴覚資料だしているので,国立も平日だけでなく有料も考えて欲しいと投書したのがどうもきっかけで,かえって新国立が一時有料になりタイトル数も激減した事があったが,今はかなり元の形に戻った.まず見たのが大野一雄の[美と力].今更恥ずかしいが,大野一雄が中年以降,特に70を過ぎてから奇跡の舞台を続けた事,徹底して哲学的な真摯な姿勢でダンスを続けた事を知り感激.私は足腰がきかなくなった大野しか知らないが,ほんの1998年92歳迄はかなりお元気だったと知る.本人の肉声も初めて聴いた.大野にダンスを目覚めさせたアルヘンティナにしろ,この後見たマイヤ・プリセツカヤにしろ,今のダンサーと比べてかなり体格がいい,というか特に太ももと胸板が立派だ.

プリセツカヤは1964年のソ連作成のドキュメンタリー.最近マイミクさんからビデオを借りて1950年代のマイヤを見たばかりだが凄いの一言.まさに世紀のバレリーナ.帰宅してから追記予定.バレリーナで私が見てきた中ではザハロワが圧倒的に素敵だが,どうにか70代のマイヤの瀕死の白鳥,イサドラなどが見られたのは嬉しい.瀕死の白鳥は15年前にロンドンで見たセメニヤカが素敵だった*2

*1:http://www.shanghai72.com/

*2:追記:ワシリーエフを書くの忘れていました!プリセツカヤの映像に出てきたワシリーエフ、凄いダンサーだったのね!