歌舞伎役者の変遷

直近の直木賞作家,松井今朝子林真理子の対談で,松井今朝子曰わく,昔の役者はいい意味でも悪い意味でも滅茶苦茶凄い華やかな人とドヘタな人がいたのが,今は平均化していると.華やかな昔の役者で松井今朝子が実際見たであろうとなると,立ち役で11代目團十郎,女形歌右衛門だが,坂東玉三郎市川海老蔵なら,華やかさなら負けていないと思うのだけど,ここ十数年しか知らないからわからない.昔はろくに字が読めぬ役者もいたとか,松井さん松竹在籍時代だから20,30年前の事でしょう.そういえば橘太郎が平仮名片仮名しか読めないと本で読んだなぁ.

追記:☆ここ、再度、原本の「オール読物」読みましたら、もっと正確には、【昔は人間離れした凄いオーラの役者がいたけど、箸にも棒にもかからない役者もいた】でした。こうして人の間をぬって、言葉のニュアンスって変って行くのね

松井さん,小学生の頃から毎月一人で京都から歌舞伎座に通っていたとか.東京駅から歌舞伎座迄はタクシー使って.凄いし超変わっている.京都から歌舞伎座通いというと思い出すのは三宅周太郎.私はせいぜい年一度,南座か松竹座に通うのみですが.