レイフ・オヴェ・アンスネス@王子ホールと浅草散策

一昨年だったか、Promsのラストナイトにアンスネスが出場しているのを見て、英国の観客の慧眼を信じている私は、いつかアンスネスの生を聞きたいと思っていた。ほぼ毎年来日しているものの、なぜかスケジュールが合わずに残念な思いをしていたのが、やっと今回は今日の王子ホールだけ時間が取れた。

ベートーベンとドビュッシー。アンコールでスカラッティとヤナーチェク。ちらしのままのはにかみっぽい雰囲気を残しながら、既に北欧の朴訥なおじさん街道まっしぐらという外見。インパクトは薄い。果たして演奏は?これも、私には同じくインパクトが薄かった。

確かにテクニックもしっかりして、押しもある。が、特別音がきれいでもなく、ブレンデルのベートーベンのように、圧倒するような力を感じるわけでもなく、取り立ててひっかかってくるものがない。そんな中で、ひとつ感じたのは、不思議と聴衆を一種、無心な境地に迎えるような、不可思議な力を感じる場面もあった。そのあたりが魅力なのか、おっかけファンもいそうな勢いであった。

王子ホール、久しぶりだったので、銀座に近い反対側のビル入り口から入れると思ったら駄目。それくらいしばらくぶり。少なくとも3年くらい前にバーバラ・ボニーのリサイタルには来た記憶があるが、それ以来だろうか?

さて、浅草は再度中村座のプログラムAを見る機会に。今度は2階の最前列。前回は13列目といい列ながら、真ん中だったためか、前の人の頭不たるが邪魔で、舞台全部が見えるためしがなかったが、今回は大丈夫。だたやはり遠い。ないものねだりなんでしょうね。

後列の男性が途中、気分が悪くなり、退場したりと大変な日にあたったが、天気も上々。今回は、ぴかちゅうさんのブログで見た舟和近辺にトライ。息に舟和のソフト。これはあたり。抹茶は安っぽい味だけれども、大きいし、バニラは旨い。帰りにこの舟和の2階でお茶。常に並んでいるくせに、これがおおはずれ。少なくとも粟ぜんざいとところてんは×。あんこがあますぎて、ところてんも、昨晩のくずきりみたいな感じで切れがない。昔はこんな味だったのだろうか?ひとつ、ところてんにカラシではなく、ワサビだったのば面白い。

で、口直しに、斜め前の焼き芋ソフトをトライ。舟和ほど大きくはないが、甘くないので、ちょうど舟和のあんこと割っていい感じってところだろうか?

浅草は、前進座鑑賞でもう1回いくので、今度は別方面を回りたい。