博多か道頓堀を彷彿させる五反田
山の手線も目黒を過ぎると一挙に下町の風情になる。ゆうぽうとに行くほとんどの人がJR五反田駅から歩くと思われるが、ほんの数分の間に目黒川を越え夥しい数の居酒屋や拉麺屋を越える。目黒川の川辺利に屋台でもあればまさに博多にいると勘違いしそう。
太郎のような不可思議な人形があっても似合いそうな町並みである。たまたま昨日のちい散歩が五反田だったが、近くの清泉女子大はかつて島津家のお屋敷だったそうで、一般人も一声掛ければ中を鑑賞出来るらしい。いつかトライしてみたい。
ベジャールウィーク最後の本日。昨日と同じ演目だが演者が微妙に若返ったのかやや眠くなる場面ありだったが、こういう日こそ作品そのものの良し悪しが如実になる。やはりベジャールは素晴らしい。
ボレロの原始宗教的なまっすぐに私達の心にスッポリ入る感覚は、かつて山海塾で感じた感覚と同じだ。
後藤君のボレロは後半、彼に神が降りたと少なくとも彼自身感じて踊ったのではないかと思う。正直、昨日の上野水香の方が力強く感じたのは何故だろうか?ギエムにしろ上野にしろ手足の長さが強力な武器だが、後藤君はいまいち腕全体の表現が前半弱く感じた。
ところで後藤君て兄弟で東京バレエ団で踊っていなかったっけ?怪我でもして引退したとか若い筈なのにアリだろうか?
ともかくベジャールを一応は堪能。もっと別の演目も見たくなった。
モーリス・ベジャール追悼公演V / 東京バレエ団創立45周年記念公演II
東京バレエ団<ベジャール・ガラ>
「ギリシャの踊り」「中国の不思議な役人」「ボレロ」
振付:モーリス・ベジャール 振付指導:ジル・ロマン、小林十市
◆主な配役◆
「ギリシャの踊り」 音楽:ミキス・テオドラキス
I.イントロダクション
II.パ・ド・ドゥ(二人の若者):高橋竜太-小笠原亮
III.娘たちの踊り
IV.若者の踊り
V.パ・ド・ドゥ:吉岡美佳-松下裕次
VI.ハサピコ:井脇幸江-木村和夫
VII.テーマとヴァリエーション
ソロ:長瀬直義
パ・ド・セット:西村真由美、高木綾、奈良春夏、福田ゆかり、岸本夏未、阪井麻美、
川島麻実子
VIII.フィナーレ: 全員
無頼漢の首領:平野玲
第二の無頼漢―娘:首藤康之
ジークフリート: 柄本武尊
若い男:西村真由美
中国の役人:中島周
後藤晴雄
平野玲、松下裕次、長瀬直義、横内国弘
※音楽は特別録音によるテープを使用します。
◆上演時間◆
「ギリシャの踊り」 15:00 - 15:40
【休憩】 15分
「中国の不思議な役人」 15:55 - 16:30
【休憩】 15分
「ボレロ」 16:45 - 17:05