演舞場の桜アイスモナカ美味しい

10年以上前に演舞場でスーパー歌舞伎の際に売っていた馬車道アイスの桜と同じかどうかわからないが、桜の塩漬けの葉っぱが沢山入った大人の味で旨い。これが御園座の最中みたいにパリッとしといたら、と思うのは無い物ねだりかな?

流石に歌舞伎を誰よりも愛して理解している吉右衛門が率いるだけあり演舞場の狂言建ては実に良くできている。

義太夫狂言から舞踊、世話ものと無理がない。芝雀の雪姫は熱演。この人、雀右衛門が舞台に立たなくなってから、気持ちが舞台に向かって来るようになったのが客席からも手に取るようにわかる。久しぶりの人形振りだが、正直玉三郎で生きているうちに見たい!と思ってしまった。桜の花びら、昔は和紙でサラサラなんて音もなく風情があったのだろう。

らくだは、歌昇吉右衛門のやりとりが落語を見ているよう、というのもおかしいが、勘三郎三津五郎とは違った味わいで客席がゲタゲタする事なく落ち着いて楽しめた。

今回は上手寄りの席が携帯から予約した際に決済で幻となり息子逹の里帰りで散歩を挟んだために下手寄りしか取れずに花道が全く見えない。がたまたま花道がさほど重要でない演目が多くラッキー。

福助の心猿からお兼に引き抜くとの事だが、さすがに白い布で隠しての引き抜き。猿之助や右近ではビックリしなくても綺麗どころ福助の目の前での引き抜く様子そのものが見たかった。

さぁこれから夜の部、鬼平福助のお染の七役だからリラックスして楽しめるだろう。

追記: 夜の部もとっても楽しかったです。鬼平は、なかんか現代社会を鋭くついている作品。錦之助が「おまさ」と「おひさ」とを数回はいい間違いしていたのが気になった。何回もだから、私の耳のせいじゃないだろう。なかなか充実している演技なのにもったいない。他に、昼夜通して、高麗蔵の女形が良かった。以前はカエル顔が気になったがキレイに見えるようになった。動きもステキだったし。

さくら最中アイスは、季節物の演舞場特製だそうで、もうすぐなくなるらしい。これから毎年、これ目当てでGWは演舞場を狙おう。