是枝正彦脚本・演出「セレブ気取り」

たまたまご縁あって観劇したが、なかなか楽しいモリエール原作の和製ミュージカル。劇場に入る前から楽しく軽やかに動き回るコロス役のクラウンから始まり全出演者が鼻に赤いボールをつけてるな、と思ったら、やはり是枝正彦は一昨年秋にシアター1010で見た「スガナレル」の作者であった。


明るい色合いの舞台も楽しくコロスも良く訓練されている。劇場は豊島区立の新しいあうるすぽっとという豊島区立中央図書館と一緒に入った有楽町線東池袋駅直結の建物の中。


大きさも手頃で見やすいが、役者が舞台でジャンプするたびに観客席も大揺れする劇場は初めて。わざとならいいけれども。


一緒に配られたちらしで劇団鳥獣戯画が英国発のシェイクスピア作品全部を90分で見せる作品の和製版を既に数年演じている事を知る。原作は非常に愉快で良く出来ていたが日本版はどうだろうか?


同じグループが地球の歴史を90分で演じ時は中野ZEROで来日公演も果たしたが観客は私の他に30人いたかどうかだった。それがこうやって日本に残ったのは嬉しい。確か聖書を90分なんてのもあるはず。日本はお笑い芸人向きでしょうね。


追記:英国版は、90分ではなく2時間だったような気がする。