CCR「雨を見たかい?」

 何度も触れていますが、id:rarayan0520さんお勧めで、かつid:azamikoさんはドキュメンタリーの放映会と生コンサートにまで行かれたという「放送禁止歌」、やけに気に入ってしまいました。馬鹿みたいですが、図書館から借りて、今日買いました。これは、私が4月以降に取り組みたい論文にも参考になる事柄が沢山書いてあったので。
 この本で目鱗だったのは、子供の頃に好きだった、英語も全くしらないうちから耳から歌詞を覚えていたクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルの「雨を見たかい?」(飴を三田会、なんて洒落にもならない)が放送禁止歌で、「雨」が「パーム弾」であり、ベトナム戦争中の反戦歌だったということ。だから、力のある歌だったのか、意味がわからなくっても、「ヨイトマケの歌」と同様に。
 意味がわからなくっても、その作品そのものが力を持っていて、作品或いはその人の存在それだけで感動させるっていうことは多々あると思います。例えば、大野一雄の舞踊など。数年前に既にアルツハイマーになっていて、90歳を超えた大野の舞踊を新宿のなんとかタワーまで見に行ったとき(佐藤陽子のバイオリンでのバッハ演奏が伴奏)、私も慟哭に近い涙を流しました。ただ、大野一雄が既に表情のない顔で、ただ、そこにいて、左の肘から上を動かすだけで、その姿そのものに、その場の観客全員の心を打っていたのです。
 どういうことなんでしょうね、意識を通り越して、そのずっと下の無意識よりももっと奥にあるかもしれない、魂をゆさぶるのでしょうか?