新国立劇場「ドン・キホーテ」ザハロワ&ウヴァーロフ

 これも素晴らしかった。二人とも絶好調、こういうのを見ると、それも連チャンで見ると、もっとバレエを見ないといけないと感じる。歌舞伎の同じ演目を2回見るのをやめてもバレエをもっと見るべきだと。ザハロワ、5月1日に見た「眠りの森の美女」も決して悪くはなかったのですが、ニンにないと思われたキトリがこんなに素敵に完璧に踊る姿と見ると、昨年見た「ライモンダ」同様、彼女はまだ出来不出来にやや波があり、彼女の才能も、この年代の中ではぬきんでていると強く感じる。ウヴァーロフとの長身コンビはぴったり。
 他のダンサーには申し訳ないが、こんな素敵なバレエを見た後で踊るダンサーは可哀想。ダンサー志望の人が見たら、志望するのが嫌になるのでは?と思うほど。
 ザハロワを見ていて、テニスのシャラポワを思い出していたら、一緒に見ていた友人もそうだったとか。長身、スリム、子顔、手足の長さと美しさ、整った顔立ち、と怖いもの知らず。以前、BSの夜中の番組でインタビューで、「ロバなんとかさんなど先輩ダンサーと踊って緊張しませんか?」の質問に「ぜ〜んぜん」とあっけらかんと応えていた彼女。凄い。

追記:上記の「リング」と異なり、客席の緊張感はない舞台だった。
(2):リフトがもんの凄い高さで美しかった。思わず会場からため息の嵐。10年ちょっと前に活躍していたカナダのフィギュアスケート・ペアのリフトの高さ(五十嵐文雄さんに、「ロドニナ・ザイチェフ以来の高さ」といわれていた)を思わず思い出した。