オペラ・クラッシック

新国立劇場ダブルその壱:修善寺物語

なかなか面白かった。最初から舞台は歌舞伎そのもので、かなり藤十郎が丁寧に頑張ったかがすぐにわかった。特に今日のかつら、頼家、春彦は国立劇場の研修生レベル以上ではないかと思った程。一方夜叉王と景安は農村歌舞伎で止まった感じだったが、夜叉王の…

東フィル椿姫@サントリー

無駄を削ぎ落とした非常に気持ちの良い公演だった。臭い歌舞伎を見た後に文楽を見るが如くに

エフゲニー・オネーギンBキャスト

昨晩に続いて上野へ。個人的には今日の方が歌手も丁寧で聞き応えがあった。特にタチアナ役。 昨晩は最上階サイドの舞台寄りでかなり見えない箇所があった事が今日わかった。上手と奥が見えなかった為、度々タチアナ歌手を見失っていた。 2日見て一番感動し…

エフゲニー・オネーギン@東京文化

ボリショイオペラ2演目め初日。演出が目玉らしく興業元も思わせ振りな宣伝文句を連ねているが、問題のシンプルなステージ上の大きなテーブルは、私にはオーソン・ウェルズの市民ケーンを思い起こさせただけで全く新鮮さもなく歌手も平凡。ここのところやたら…

スペードの女王@NHKホール

大変見がいのある公演。ド迫力です。 やはりロシア物はロシアの歌劇団ですね。 雨がやんだから早く帰宅して散歩しないと。

マリア・カラスの黒プと世界バレエ・ガラ

数ヶ月前?にNHKハイビジョンで放映された「マリア・カラスのドキュメンタリー」を見る機会に恵まれる。面白い。 前に見たドキュメンタリーに比べると、マリア・カラスの女性らしさに焦点が当てられていた。あの、有名な鬼の形相も出てこなかったし。 ちょっ…

もしかして今夜(昨晩)が最高?ポリーニ@サントリー

先週よりもやや地味目ながら、年齢等考えると、叙情的な余韻も残す今夜のポリーニは、もう聞けないかも?というくらい素晴らしかった。 アンコールは3曲、終演は21時20分。 下記はカジモトのHPより プログラム シューマン:ピアノ・ソナタ第3番 ヘ短調…

生の紙芝居?ポッペアの戴冠

人が演じるナマの紙芝居を見ているような不可思議なコンサート・オペラのポッペアの戴冠。 新しい試みとしては言葉の強調など面白い面もあったが、歌手は暗闇に向かい突っ立ったままで暗譜で歌唱するのは大変ではないのだろうか? バックの暗闇に出演者の後…

超ノリノリのポリーニ@サントリー

新国オペラ並のチケット代金に今回は見送ろうかと思いながら誘惑に負けた本日はオールショパンプロ。キーシン並にアンコール5曲とノリノリのポリーニおじ様。呆れる程の超絶技巧は実はやや苦手の私も十分楽しめた。 それにしても今世紀に入ってからのカジモ…

歌舞伎座昼の部と再び有楽町

実は長々と書いたのに携帯では長すぎたのか消えたので簡単に。歌舞伎座は夜よりも全体に退屈。暫は舞台が絵面の美しさに海老蔵が颯爽として演者全体の口跡が素晴らしい。なのに鎌倉権五郎が暴れる下りの記憶が欠ける私は一時的に撃沈したのだろう。歌舞伎座…

歌舞伎座夜の部その前にフォル・ジュルネ

歌舞伎座夜の部はまず第一に改めて元三之助の成長に目を見張る。明日の昼の部鑑賞も楽しみだが、終演21時20分も彼らの鴛鴦で気分良く帰途に迎える。動き出すと目がいくのはやはり舞踊家元の松緑。かつては歌右衛門の勉強会、莟会で11代目団十郎、8代目幸四郎…

ピリス・ピアノ・リサイタル@紀尾井ホール

オール・ベートーベン4曲中2曲はチェロと。久々に絶好調のピリスを聴いた。一昨年の暮れか昨年始めにスミダで聴いたピリスが面白くなくて今回も紀尾井でなかったら、と思ったし事実売り出して暫くはチケットがかなり売れ残っていたのだが(その後直ぐに売り切…

イッサーリス・チェロ・リサイタル

初めての神奈川県民ホール小。なかなかレトロでトイレ個室が広くて簡単なタイチなら出来そうな程。椅子も大ホールとは随分違う。イッサーリスは紀尾井シンフォニエッタの定期でドボルザークのチェロ協奏曲を聴いて以来生に通っている。何故か横浜での演奏会…

ドレスデン歌劇場オーケストラ@都民劇場

本日は今期都民劇場の目玉公演に相応しく躍動感タップリ。ふと気付いたが、都民劇場、かつては空席が目立ったが最近は入りがいい。会員の座席のクラスを見直した事も大きかったのだろう。会員の空き席の営業ルートも変わったのかもしれないが。今日は珍しく…

国立演芸場花形演芸会

相変わらず中入落語で眠くなるものの大変面白かった。トリの爆笑問題はさすがに旬の芸人。30分の漫才が非常に短く感じた。他の参加者も花形だけあり充実していた。今朝はキーロフ・バレエ発売。ロパートキナの白鳥がまた見られるのは幸せ。今迄旬の時代のデ…

デヴィーア

都民劇場リサイタル。最初の方は全く声が出ない状態で老いの過ち、なんて歌うから老いた声をさらすのか!と聞いていて非常に苦痛だったが徐々に取り戻した。客としても一安心。地味な都民劇場ゆえアンコールも椿姫の最後のアリアのみだったがデヴィーアの表…

キーシン@サントリー

実は初めて聞くキーシン。最初のロミジュリのジュリエットの出の瑞々しさにフォンテーン・ヌレエフのゴールデンカップルの映像を思い起こしたが、前半のプロコフィエフは粗削りな感じでイマイチ。やはり本領は後半のショパンでしょう。キーシンの魅力は瑞々…

サントリーホール裏手の桜も無惨に

見事な葉桜に。昼はやたら暑いし日が落ちてドン-ジョバンニが終わったら冷え冷えだし。 ホールオペラも出演者みなが背丈のあったいい歌唱と演技でサントリーホールの舞台を良く考えた演出も楽しめた。 昨年は金比羅歌舞伎に行って4月は忙しかったっけ。 先日…

ワリキューレ続き

オケも歌手も充実の公演だったが、一番感心したのは8人のワリキューレ達。これからが実に楽しみ。前回の上演ではスーザン-バラックのブリュンヒルデの出で笑いが出たが今日の観客はほとんどがリピーターでしょうか?ワリキューレならもう一度見ても良いと思…

ニザさんと、取り敢えずワリキューレ初日

なかなかいいです。ラインの黄金よりも歌手も揃っているし、さすがに単独上演も多いワリキューレは作品そのものが素晴らしい。歌舞伎座で6月にニザさんの与兵衛やるとは驚きとガックリ。勿論当たり役で役者として最頂点にある松島屋は楽しみだけど、大阪で…

カサロヴァ主演カルメン

期待度が然程でもなかった事もあってかなかなか楽しいコンサートオペラであった。カサロヴァの変幻自在な歌唱だけでも来た価値大有り。これでS席以外はポリーニのリサイタルよりも安いのはおトクかも。以前フォン・オットーの不可思議なカルメンもコンサート…

ワーグナーは演者を選ぶ

8年ぶりのラインの黄金、5年ぶりの東京リング。2時間40分が終わりまず感じたのが、歌舞伎で役柄が役者を選ぶというけれどもワーグナーも演者を選ぶなぁということ。何か疲れました。毎度ラインの黄金は中貫きで途中に居眠りしてしまう私であった。

再び藤村実穂子

雪の降る中を紀尾井ホールにて。一昨日、所沢ミューズと全く同じ内容ながら、座る位置の違い、音響の違いで随分と新鮮に聞こえる。もちろん、所沢の方が声楽向きで、紀尾井は残響がきつすぎる。 ただ、先日は上から、今日はしたから眺めると、随分違った印象…

藤村実穂子、デニス・ビールマン

久しぶりの所沢で中劇場のミューズは多分初めて。世田谷パブリックホールに似たなかなか素敵なホールで藤村さんのいかにもプロらしいリートのリサイタルを楽しむ。リートを聴く度にドイツ語が理解出来たら、と思うが普通の英語がわかってもシェイクスピアは…

島崎和歌子と水沢アキ

って、似ているって思うのは私だけだろうか? そもそも人の名前と顔を覚えるのが超苦手な私のことだから あまりあてにはならないけど、最初にテレビで 島崎和歌子を見たときに、あれ、水沢アキ、若返ったなあって 思ってしまった私であった。 本日の都民劇場…

初台→溜池山王

アルフレッド・ヒッチコックをスッキリさせたみたいなハイティング指揮シカゴ響のマーラー6番。サントリーホール全体が圧倒されたかのような異様な空間に変貌したような重厚な響き。アメリカのオケを見直さなければならないと切実に感じさせた。ところでヒッ…

非常に楽しめたラ・ジョコンダ

藤原歌劇団公演。初めて見るジョコンダだったが藤原歌劇団作品でも当たり。女性陣中心に歌手が上出来で全般的に破綻もなく非常に見易かった。オペラ初心者にも最適ではないかと思える程。新国でも是非大劇場公演で取り上げて欲しいよく出来た作品だとつくづ…

ヒラリー・ハーン追っかけ(2)(3)

*訂正:下記に一昨年とあるのは、2年半前、2006年6月の誤りです。* ヒラリー・ハーン追っかけ、といっても都内3箇所を全部行っただけ。 一昨年のリサイタルに都内のものはどうしてもいけなかったため(オペラシティは譲り、トッパンで回ってきたキャンセ…

クラッシックアーカイブ

今晩のNHK教育の特集は素晴らしいの一言に尽きるが、前半日本の伝統芸能で小姑となり言わずにおれないのが牧瀬里穂の衣装。どうして肩丸出しのシンプルだけど派手な白ドレス?と感じたのは私だけ?

ヒラリー・ハーンおっかけ(1)

ヒラリー・ハーンとジョシアなんとかさんのコラボ。 http://www.japanarts.co.jp/html/2009/violin/hahn/index.htm 1月7日(水) 19時開演 東京オペラシティ コンサートホール ヒラリー・ハーン Hilary Hahn, violin ジョシュ・リッター Josh Ritter, vocals &…